フリーランスエンジニアの代表的な3つの働き方を紹介

エンジニアフリーランス働き方

2021年3月15日 掲載

一口にフリーランスエンジニアと言っても、様々な種類があります。

フリーランスエンジニアを目指す方は、自分がどの働き方に向いているのか把握しておくことが重要です。

そこで代表的な「業務委託(在宅型)」、「業務委託(常駐型)」、「受託開発系」の3種類を紹介します。

3種類の働き方の特徴やメリット・デメリットを、フリーランス未経験の方でも分かるように解説していきます。

本記事を読むことで、自分が向いている働き方が分かり、フリーランスエンジニアとして正しい方向へ向かうことが可能です。

1.フリーランスエンジニアの働き方1:業務委託(在宅型)

業務委託型の働き方とは?

企業と準委任契約を結び、在宅で仕事を行うフリーランスエンジニアです。

準委任契約とは、特定の業務を遂行することを定めた契約のことを言います。

請負契約とは異なり、受任者側は成果物が完成することに対して責任を負う義務がありません。

つまり準委任契約の場合、仕事が終わっていなくても、追加で働くなどということがないです。

業務委託(在宅型)の場合、シューマツワーカーのようなサイトを使って仕事を探します。

こういったサイトでは、求人サイトのように各仕事内容が掲載されており、フリーランスエンジニアは自由に応募することが可能です。

報酬は「時給2000円」のように時給ベースで決められています。

また、稼働時間も「週40時間」のように案件によって決められているのが普通です。

業務委託(在宅型)のメリット

業務委託(在宅型)のメリットは次の2つです。

  • 在宅型なので好きな場所で働ける
  • 準委任契約なので報酬を支払ってもらえない心配がない

在宅型なので好きな場所で働ける

業務委託(在宅型)のメリットは働く場所を選ばないことです。

自宅で働くこともできますし、カフェやファミレスで働くことも可能です。

会社に出勤する必要もないため、満員電車のストレスから解放されます。

また、通勤時間がない分空いた時間を有効活用することも可能です。

好きな場所で働ける、というのはフリーランス志望者にとっては魅力的に感じます。

準委任契約なので報酬を支払ってもらえない心配がない

請負契約の場合は、仕事の成果物が完成することに責任を負う必要があり、成果物が完成しないと報酬を支払ってもらえません。

しかし、準委任契約の場合は成果物ではなく、業務を遂行することに責任を負います。

そのため、成果物が完成しなくても、企業は報酬を支払う義務があるのです。

報酬を支払ってもらえない可能性がないのは、特に駆け出しフリーランスエンジニアにとって安心感があります。

業務委託(在宅型)のデメリット

業務委託(在宅型)のデメリットは次の2つです。

  • 業務委託(在宅型)の案件は現状少ない
  • 報酬額が低めの案件が多い

業務委託(在宅型)の案件は現状少ない

シューマツワーカーなどのサイトがまだ少ないため、業務委託(在宅型)の案件は数が少ないのがデメリットです。

案件が少ないため、フリーランスエンジニア間で案件の取り合いになり、スキルのない方が仕事を得られないこともあります。

ただ、最近は新型コロナの影響もあり業務委託(在宅型)の案件も少しずつ増えてきました。

今後更に増えていくことを期待したいです。

報酬額が低めの案件が多い

案件が少ないことに加え、報酬額が低めであるのもデメリットです。

時給ベースのため、能力が高いフリーランスエンジニアでも、同じ報酬額となります。

また、準委任契約の仕事は副業向けの場合も多く、全体的に報酬額が低めです。

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2.フリーランスエンジニアの働き方2:業務委託(常駐型)

契約した企業に常駐して働くフリーランスエンジニアです。

3種類のフリーランスエンジニアの働き方の中でもっとも安定しやすいです。

業務委託(常駐型)の場合、正社員と同じように会社に出勤し、指定された稼働時間分働きます。

業務委託(在宅型)と同じく、納品物ではなく業務を遂行することに責任を負います。

週5出勤する場合がほとんどですが、案件によっては週2~3のみの稼働となる場合もあります。

業務委託(常駐型)の案件は、フリーランスエージェントを利用して探すことが主流です。

フリーランスエージェントにはギークスジョブやレバテックフリーランスなどがあります。

フリーランスエージェントに自分のスキルや希望報酬額を伝えると、担当者が希望に沿って案件を紹介してくれます。

エンジニアは紹介してくれた案件の中から、好きなものに応募することが可能です。

また、企業との契約処理ややり取りなども担当者が行ってくれます。

業務委託(常駐型)のメリット

業務委託(常駐型)のメリットは次の2つです。

  • 3種類の働き方の中でも報酬額が高め
  • 継続して仕事を獲得できる可能性が高い

3種類の働き方の中でも報酬額が高め

業務委託(常駐型)の案件は報酬額が高めです。

中にはサラリーマンのときの倍以上稼ぐフリーランスエンジニアもいます。

なぜ報酬額が高いかというと、常駐型はシステム開発の上流工程(SEやPMなど)の案件が多いからです。

上流工程の仕事はリモートでは難しく常駐する必要があると言えます。

また、下流工程の仕事でもクリティカルな部分の開発を任されることが多く、報酬額が高めの傾向があります。

フリーランスエンジニアとして多く稼ぎたい場合は業務委託(常駐型)がおすすめです。

継続して仕事を獲得できる可能性が高い

業務委託(常駐型)は1つの企業から長期スパンで仕事を獲得できる可能性が高いです。

そのため、フリーランスエンジニアとしての売上が安定しやすいのもメリットです。

収入面を優先したいのなら、業務委託(常駐型)がもっともおすすめできます。

業務委託(常駐型)のデメリット

業務委託(常駐型)のデメリットは次の2つです。

  • 常駐型のため好きな場所・時間で働くことができない
  • 人間関係が辛いと感じる人も

常駐型のため好きな場所・時間で働くことができない

業務委託(常駐型)の最大のデメリットがこちらです。

企業に出勤しないといけないため、好きな場所・時間で働くことができません。

そのため、サラリーマンの時とあまり変わらないと感じる方も多いです。

人間関係が辛いと感じる人も

業務委託(常駐型)の場合、企業の従業員の人達と一緒に働くことになります。

今まで関わりがなかった人と1から人間関係を形成していくのが、辛いと感じる方もいます。

疎外感を抱きやすかったり、分からないことを相談しにくかったりする人も多いです。

業務委託(常駐型)で働く場合、従業員の人達とのコミュニケーションは怠らないようにしましょう。

たとえば、飲み会にはなるべく参加し、フランクに話しができる関係を作るのが良いです。

従業員の人達との距離が近くなれば、人間関係が辛いと感じることがなくなります。

3.フリーランスエンジニアの働き方3:受託開発系

企業と請負契約を結び、仕事を受託するフリーランスエンジニアです。

請負契約は準委任契約と異なり、業務を遂行することではなく納品物を提出することに責任を負う契約形態です。

受託開発系の場合、クラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングを活用して案件を探す方が多いです。

もしくは、自分で営業を行いSNS経由などで仕事を獲得する方もいます。

クラウドソーシングには数多くの案件が掲載され、フリーランスは自由に応募することが可能です。

また、企業との契約もクラウドソーシング上で結ぶことができます。

業務委託の場合とは異なり、時給ではなく「このシステム開発で10万円」というように、案件単位で報酬が定められています。

納品物を提出し、企業に受理されれば、そこで始めて報酬が支払われます。

受託開発系のメリット

受託開発系のメリットは次の2つです。

  • 業務委託(在宅型)に比べ案件数が多い
  • 能力が高ければ年収を上げられる

業務委託(在宅型)に比べ案件数が多い

業務委託(在宅型)に比べ案件数が多いのが特徴です。

特にクラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングには、案件が多く掲載されています。

案件数が多いと、フリーランスエンジニア間で取り合いになりにくいため、駆け出しフリーランスでも案件を獲得しやすいです。

能力が高ければ年収を上げられる

業務委託(在宅型)の場合、報酬額は時給で決められていないため、能力が高ければ効率的に稼げます。

多くの企業と契約し大量に仕事をこなせば、それだけ年収もアップさせられます。

ただし、1つの企業から継続して仕事をもらいにくいため、業務委託(常駐型)に比べると安定感は劣ります。

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受託開発系のデメリット

受託開発系のデメリットは次の2つです。

  • 納品物を出せない場合、報酬が支払われないことも
  • 能力が低い場合は多く稼ぐのが難しい

納品物を出せない場合、報酬が支払われないことも

受託開発の場合請負契約となるため、納品物を出せない場合、企業側は報酬を支払う義務がありません。

受注してみたものの、スキル不足でできなかったり、忙しくて納期前に完了しなかったりする場合もあります。

そういった場合に報酬が支払われないのはデメリットです。

能力が低い場合は多く稼ぐのが難しい

受託開発の場合、時給で報酬額が決められる訳ではなく、何時間働いても成果物が同じなら報酬額も同じです。

そのため、エンジニアとしての能力が低い場合年収が低くなってしまいます。

逆に能力が高ければ年収も上げられるので、受託開発系を選ぶ場合特に、仕事を通じてスキルを上げていくことを意識しましょう。

自分がどんな働き方に向いているかを考えてみよう

本記事ではフリーランスエンジニアの働き方の種類を解説しました。

「業務委託(在宅型)」、「業務委託(常駐型)」、「受託開発系」のメリット・デメリットをまとめましたので、参考にしてください。

働き方の種類 メリット デメリット
業務委託(在宅型)
  • 好きな場所で働ける
  • 報酬を確実に支払ってもらえる
  • 現状案件数が少なめ
  • 報酬額が低め
業務委託(常駐型)
  • 報酬額が高め
  • 継続して仕事を獲得しやすい
  • 働く場所、時間を選べない
  • 人間関係に悩む人も
受託開発系
  • 案件数が多い
  • 能力が高ければ年収を上げられる
  • 成果物を提出しないと報酬が支払われない
  • 能力が低ければ多く稼げない

業務委託の場合、今まで圧倒的に常駐型が多かったですが、最近は新型コロナの影響で在宅型も増えてきました。

ただ、案件に対して倍率が高く、スキルが高いエンジニアを求められる傾向はあります。

スキルが高くなれば挑戦してみてもよいかもしれません。

自分がどんな働き方に向いているのか考えるのが、フリーランスエンジニアとして成功する近道と言えます。

本記事がフリーランスエンジニアの方にとって有意義なものとなれれば幸いです。

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