ユニファ 赤沼氏|コンペで優勝した注目企業がエンジニア大募集!保育の課題を解決する会社

2021年9月24日 掲載

この度、ユニファ株式会社 赤沼氏にインタビューさせていただきました。

プロフィール

赤沼 寛明(アカヌマ ヒロアキ):ユニファ株式会社 取締役CTO

エムスリーやNubee Tokyoでの開発業務を経て、2015年にユニファ東京オフィスの立ち上げ時に入社。ユニファの開発体制を構築し、様々な新規サービスの立ち上げにも関与。

現在はCTOとして、機械学習・深層学習をメインとした研究開発チームを含むシステム開発チームを統括。また、外国人エンジニアも積極的に採用し、現在10を超える国籍のエンジニアのマネジメントも担う。技術系カンファレンスにも多数登壇。

【略歴】
2003年2月 株式会社タカインフォテクノ入社
2008年8月 エムスリー株式会社入社
2012年9月 株式会社NubeeTokyo入社
2015年2月 ユニファ株式会社入社
2016年4月 取締役CTO就任

事業概要

事業概要を教えてください。

弊社は「家族の幸せを生み出す あたらしい社会インフラを 世界中で創り出す」をパーパス(存在意義)として掲げており、AIなど最新のテクノロジーを使用して、世界中の家族コミュニケーションをより豊かにするサービスを提供しています。

近年の核家族化や女性の活躍がさらに進む状況下では、家族の力だけで家族の幸せを実現することが難しくなりつつあります。

特に、乳幼児のいる家庭では、保育園が果たす役割が極大化しています。そこで「いかに保育の課題を解決し、保育の質を向上させられるか」が課題となってきています。

だからこそ弊社は、保育の課題を解決するために「Lookmee(ルクミー)」というブランド名で、複数のプロダクトを提供しています。これにより、保育者の方が保育の本質的な部分に注力でき、よりよい保育を提供できる環境をつくっていきたいと考えています。

弊社では「スマート保育園®」と呼んでいますが、この構想に向けて事業を展開しています。

(初のダブル受賞!「ルクミー午睡チェック」が「第12回フクオカRuby 大賞」優秀賞とAWS賞を受賞時の写真)

「スマート保育園®」とは、
具体的にどのようなものなのでしょうか。

まず保育施設の中の業務は、子どもたちと対面する所以外でも非常に多くの業務があります。

そこで弊社のプロダクトを活用していただくことで可能な部分は効率化したり、付加価値を提供していきたいと考えています。これにより、保育者の方には “保育の本質的な業務”に注力していただくことで、保育の質を向上していきます。

最終的には、保育者の働き方を変えるだけでなく、お子様とのコミュニケーションを活発化させ、家庭でのコミュニケーションにもいい影響を与えていける状態を目指しています。

ブランド「Lookmee(るくみー)」のプロダクトは、
全国でどの程度導入されているのでしょうか。

公開している数字としては、プロダクトの導入延べ数で1万件を超えた段階です。

ここで延べ数と申し上げたのは、1つの保育施設で2つプロダクトを導入していただいた場合は2とカウントされるからです。だいぶ増えてきたと思っています。

赤沼氏のキャリア

赤沼様のこれまでのキャリアについて教えて下さい。

はじめはIT業界に未経験で入り、保守・運用の現場からスタートしました。ケータイのメールシステムの保守をしていたのですが、もっと開発に携わりたいと考え、会社の中で開発の方に移動しました。

そこで独学でも開発の勉強をしていく中で、より本格的に開発に携われるように2つ目の会社に転職しました。そこでは、医療従事者向けのポータルサイトの開発を担当していました。基本的には、1社目からサーバーサイドのエンジニアリングでしたね。

3社目はソーシャルゲームの会社で、ソーシャルゲームのサーバーサイド開発をしていました。

4社目がユニファ株式会社です。はじめは1人目の正社員エンジニアとしてがっつり開発をしていましたが、人数が増える中でマネジメントなどの業務にシフトしていきました。

CTOについて

CTOになって、1エンジニアとして開発していた時と
どのような点で違いを感じますか?

自分でがっつりと開発が出来なくなる点が違いだと思います。ポジション的に、ずっとコードを書いているわけにはいかないですね。

役員でもあるので、経営の視点も持つ必要があります。ずっとコードを最前線で書いていたいのであれば、エンジニアや技術寄りのポジションがいいと思います。CTOであれば、技術面よりも組織・採用・経営の視点で業務をすることが多いですね。

CTOになるために努力したことはありますか?

私の場合はCTOになるためよりも、単純に技術力をあげる努力をしていました。

正直、CTOになるために何が必要なのかというのは、なる前は想像できていませんでしたね。経営を含めてビジネス側のことは知らなかったので、CTOになってから勉強しました。

リモートワークのきっかけ

リモートワークを取り入れたきっかけを教えてください。

創業時から、リモートワークは導入されていました。

創業時からフリーランスのエンジニア何名かが参画してくださっていたのですが、フリーランスエンジニアは各々の自宅・拠点で作業することが多いので、エンジニアはリモートありきでした。なので、それ以降も開発側はリモート勤務が導入されていました。

リモートでのコミュニケーション

メンバーとのコミュニケーションは
どのようにされていますか?

日常的にSlackを活用しています。何かあれば、Slackですぐにコミュニケーションをとっています。話した方が早い場合には、Zoomを使用していますね。

開発サイドはマネージャーとメンバー間で、週1回程度「1on1」を実施して各メンバーの情報をキャッチアップしています。

コロナ禍以前は「出社した方が集中できる」というメンバーがいることもあり、出社して対面でコミュニケーションをすることもありました。

開発のフェーズによっては、皆で出社して対面でホワイトボードを使うときもありましたね。

コロナ以降はリモートによりシフトしているため、コミュニケーションが完璧だとは言いにくいので、様々なコミュニケーション機会を作っていく必要があると思っています。

1on1では、具体的にどのような話をされるのでしょうか。

例えば、業務の進捗などのタスク管理についての話はあまりしません。基本的には、メンバーが話したい事・聞きたい事・相談したい事について話してもらう場にしています。

他には、キャリア・半期ごとの目標についても話すことがありますね。今、1on1はZoomでやることがほとんどですが、2人ともオフィスにいれば対面で行うこともありますね。

リモートのメリット・デメリット

リモートワークで感じるメリットは
どのようなものがありますでしょうか。

場所の制約をうけなくなることが大きいですね。オフィスに来るまでにかかる時間・満員電車での疲弊がなくなるので、時間的と体力の節約ができることで仕事に、より集中しやすくなるのではないかと思います。

4月以降は、開発以外のメンバーもリモートが主流になっているので、ミーティングの際、会議室の空き状況を気にせず実施できることもメリットだと思っています。

逆にデメリットを感じられることはありますか?

オフィスにいると自然発生する雑談機会がありますが、リモートだと“何かのため”にコミュニケーションをとることがメインです。

なので、意識しないと雑談がないことはデメリットとして挙げられると思います。メンタルの面では、通勤のストレスがないことで負担は少ないと考えています。

リモートにおけるマネジメントの課題・対策

リモートワークでのマネジメントについて、
課題観があれば教えてください。

様々なことを「どのように可視化するか」ですね。今までコミュニケーションで補っていた部分を、可視化しておかないと把握できないことが多々ありますね。

皆がその場に居ることだけでなんとなく共有できていたことも、意識的に残して共有する必要があります。タスクの管理・ドキュメントなどを意識的に共有することで、共有漏れを防いでいます。

具体的にどのように対策されていますか?

今は、私が個々のメンバーを直接見ることはありません。各部のマネージャーが、各メンバーの業務状況を管理しています。

Slackにて仕事開始時・終了時には必ず声をかけてもらい、その日やること・その日のサマリーを投げてもらうようにしています。

例えば、そこで連日遅くまで仕事をしている方がいれば、マネージャーメンバーにケアをしてもらうように指示するようなことがベースですね。残業時間の管理は全社的に気を付けていて、月の時間外労働の上限を超えないように意識しています。

ユニファで活躍するエンジニア像

御社で長く活躍して働いていらっしゃる方は、
どのような方が多いですか?

長く働いているメンバーとしては、技術を向上させたくて入っている方が多いです。

弊社は「この技術を使わなければならない」という技術的な制約がないので、新しいものを取り入れるなどして自由に働ける環境があります。

エンジニア採用での課題・取り組み

エンジニアの採用で難しいと感じることはありますか?

弊社はスタートアップのベンチャー企業ですが、エンジニアの採用はどの会社も苦労していて、争奪戦になっていますよね。金額的にも他の職種と比べて高騰している中で、弊社のようなスタートアップは認知度の面でも、競争力は厳しいと考えています。

だからこそ「どのように認知を高め、応募を集めて獲得していくのか」にハードルを感じています。単純に金額面では大手企業にかなわないので、どこに付加価値をつけるかだと思います。

その課題に対し、何か取り組まれていることはありますか?

実際に一緒に働くメンバーの業務内容や人柄を知っていただくためのひとつとして、開発者ブログを週1で4年間、更新し続けています。あとは、不定期で「Podcast(ポッドキャスト)」を配信しています。

他にも、様々なカンファレンスでスポンサーをしたりブースを出すことで露出機会をつくっています。その中で、登壇を含めた様々な機会をもらったり、自社主催・他社と共催のミートアップや勉強会もしています。

あとは、様々なコンペティションにも参加しています。9月に日本大会があったアマゾン ウェブ サービス ジャパン主催のアーキテクチャーで競うスタートアップのためのコンペティション“Startup Architecture of the Year Japan 2020”では優勝することができました。

弊社のプロダクトのアーキテクチャーに関して私がピッチしたのですが、次は世界大会もあるので、もちろんいい結果を残したいですね。

※世界大会は新型コロナウイルス感染症の世界的拡大により中止になりました。

ユニファの魅力

御社について、エンジニアからの具体的な声があがってくることはありますか?

明確にインタビューをして聞いたわけではありませんが、創業時からリモートワークを取り入れていることもあって働きやすいと思います。

弊社は中途採用しかしていないので、転職された方しかいないのですが、今までの環境と比べてもかなり“働き方の自由度”が高いのではないかと思います。

デフォルトの定時はありますが、「スライド勤務」という名称でフレックス制のようなものも取り入れているので、集中しやすい環境があると思います。コアタイムはありますが、途中で切り上げて、お子様のお迎えに行った後に作業を再開することも相談次第で可能になっています。

事業方針・採用方針

今後の事業方針・採用方針を教えてください。

事業方針としては、冒頭でお話した「スマート保育園®」を実現していき、社会インフラを作っていくことです。それに向けて、より幅広く弊社のサービスを保育施設に導入していきたいと考えています。

そのためにも、現場で活用していただけるプロダクトを開発していく必要があると思います。

実際に今、社内でも新しいプロダクト提供に向けて開発がされています。もちろん開発側だけでなく、ビジネス側も「どうしたらより多くの保育施設に使っていただけるか」を懸命に考えています。将来的には、保育施設の中だけでなく各家庭にもサービスを提供していきたいです。

採用方針としては、事業目標を実現するためにエンジニアがもっと必要になるので、採用の強化をしていきます。創業時は、単品のプロダクトからスタートしていますが、今は多様なプロダクトが存在し、並行して様々なプロダクト開発が行われているので、より優秀なメンバーがきてくれるように採用していきたいです。

幅広い職種を募集していますが、特に人数の関係でサーバーサイドのRubyエンジニア・インフラエンジニア・プロダクトマネージャーを求めています。


会社HP:https://unifa-e.com/recruit/


投稿者プロフィール

柳 恭平

テックゲート運営責任者。約3年間のフリーランスの経験をしてテックゲートに参画。 営業,企画,マーケ,広報,エンジニア対応とマルチに対応。最近ではPythonを使った業務効率化する方法を習得中。

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