千株式会社 橋本将吾|幼稚園・保育園への写真サービスと通じ、子どもたちの成長の”瞬間”を届ける

2021年11月11日 掲載

この度、株式会社千 橋本将吾氏にインタビューさせていただきました。

プロフィール

橋本 将吾:株式会社千 VPoE

SIerから自社サービス業界へ転身、楽天市場にてリードエンジニアを経験し、Speeeで開発責任者としてメディアや不動産Techなど複数のサービスを立ち上げグロースさせる。その後は複数社の技術顧問などを経験。現在は千株式会社のVPoEとして幼保DXに注力している。

2006年 3月 KCS福岡情報専門学校 卒業

2006年 4月 株式会社ヘルメスシステムズ 入社

2009年11月 楽天株式会社 入社

2012年11月 株式会社Speee 入社

2018年 6月 株式会社エス・ワイ・エス 入社

2018年 9月 KDDIコマースフォワード株式会社(現:auコマース&ライフ株式会社) 入社

2020年 5月 千株式会社 入社

2021年 4月 千株式会社 執行役員 就任(現任)

事業概要

事業概要を教えてください

弊社は「人の心に火をつける、世界を動かす会社を創る」をミッションとして、DXを通じて幼稚園・保育園・子育て領域に価値を提供しています。
子供の成長の輝く瞬間を提供するスクールフォトサービス「はいチーズ!フォト」、園で働く保育士さんに向けたSaaS業務支援サービス「はいチーズ!」など、創業17年目を無迎え、事業領域やプロダクトラインナップはますます拡大中でです。

リモートワーク導入のきっかけ

リモートワークを取り入れたきっかけを
教えてください。

全国的にコロナによってリモートワークが普及したと思いますが、弊社の場合、エンジニア職はコロナ以前から週に1回リモートワークデイをもうけておりました。そしてリモートワークの日数を増やしたり、チームによってはフルリモートで開発するという転換はコロナによって起きた変化です。

コロナ前からリモートワークはされていたんですね。
それは橋本さんがジョインされる前から
行われていたのでしょうか。

そうですね。どちらかというと福利厚生に近い形でして、家庭を持っている社員が多かったので週に1回は自由な働き方を許可していたということがもともとの流れです。

リモートワークのメリット

かなり早くにリモートワークの導入は
されていたと思いますが、
リモートワークのメリットを教えてください。

自宅の中に作業できる自分の空間を整えられていれば、会社で行うよりもはかどるという点はメリットだと思います。特に自分で完結する仕事や集中してやりたい仕事がエンジニア職には多いと思うので、自宅で行うことのメリットは大きいと思います。

あとは、通勤時間を削減できる点や、自宅でなくてもどこでも働くことができる点は本人にとってのメリットだと思います。

他にはございますでしょうか。

あとはオフィスの席の確保が不要になるといった会社側のメリットもあります。

リモートワークのデメリット

反対にリモートワークでのデメリットや課題は
ございますでしょうか。

コミュニケーションや状況把握が難しいことです。コミュニケーションにおいて最も課題なのは、オンラインになったことで自分たちのチームを把握することは活発になった一方で、周りのチームの状況が見えにくくなったことです。

弊社で言うと様々なプロダクトがあるため、プロダクト間で開発が横に連携していくことが増えてくるのですが、リモートワークだと自分たちの開発の状況は把握していても、周りのチームの状況がよく見えていないという可能性があります。自分たちで会議の時間を能動的につくらないと周りの状況が見えないです。会社にいれば嫌でも見えていたことが、リモートワークだと、能動的に見える化して共有していかないといけないということが課題だと感じています。

デメリットや課題を改善するための取り組み

その課題に対して、何か行っていることは
ございますでしょうか。

もともと行っていたのですが、特にこの1年で活発化したのは『プロダクト報告会』です。チームの成果発表や取り組んだこと、取り組んでいることを全チームが行う発表会を月に1度、約2時間かけて行います。

そのほかに感じている課題がございましたら、
教えてください。

あとは教育観点ですね。弊社は新卒採用の比率がとても高かったため、若手がとても多いんです。しかしリモートワークだと隣で教えることができないので、新卒へのケアが難しいと思っています。教える側もしんどいですが、教わる側の満足度もどうしても高くなりにくいです。

経験が浅いと、オンラインでなかなか発言できないと
思うのですが、その点については
どのように解消されていますでしょうか。

基本的には、毎日合計で1時間程度のチーム内でのコミュニケーションを取っていることや、マネージャーやメンターとの1on1でメンタル面や課題面のヒアリングを行っています。エンジニア間の1on1は活発に行うようにしています。

あとは、モブプログラミングを行う等をして、リモートワークでも隣にいるような形で作業する等に取り組んでいます。

新人からすると
とても安心できる環境だと思います。

ありがとうございます。あとは中途の方にも起きやすくて、1度も顔を合わせないまま仕事のやりとりをする仕事の難しさは同じなのかなと思っています。
特に対面コミュニケーションが得意な方ほど、リモートワークでそれを発揮できないことがありますね。

エンジニア採用について

エンジニア採用について
難しく感じることはありますでしょうか。

抽象度の高いコミュニケーションを必要とする場面を、リモートワークだとなかなか実現できないと思ってまして、上流の企画だったりだとか、設計領域だとディスカッションすることがありますが、言葉だけでなく絵など、総合的な情報伝達が必要になってくると思うんです。私はものづくりで要件定義から設計フェーズが最も重要だと思っているので、「何をつくるか」「どういったものをつくるか」といったコミュニケーションの難しさはとてもあるので、決まったものの作業はリモートワークで活発にできますが、上流工程でのコミュニケーションは対面で行う必要があると思っています。

採用では、そこの理解や本人が今後何をしたいかによって、マッチ度合が変わってくると思っています。例えば、テックリードのような上流工程ではない部分が主な領域であれば、フルリモートは可能ですが、他チームとの連携を主に行う方、週1回や2回は顔を合わせながらディスカッションする必要がある職種の方はフルリモートは厳しいかなと思っています。

あとは、現職がリモートワークに切り替わった時、コミュニケーションは自分からうざいくらいに取らないと足りないと思っています(笑)
リモートワークの働き方を各個人が意識しないと、課題がどんどん出てきます。リモートワーク前提で入ってきた方と、既存の社員がリモートワークで働くことの摩擦は生まれると思っています。コロナの前に週1回リモートワークを取り入れていた時も皆無言でした(笑)
そして、コロナの影響でリモートワークが増えた時もコミュニケーション量はがくんと減りました。普段横で聞くことも聞かなくなって、情報交換の量が減り、開発の品質や進捗が悪くなるということは実際に起きました。なので、リモートワークで働くのであれば、能動的にコミュニケーションを取っていただかないと思います。

御社にジョインするメリットや
アピールできる強みはどのような点でしょうか。

現状、弊社のサービスは幼稚園、保育園等の子育て領域なので、当事者意識を持って開発に取り組めるというところを重点としています。今後自分たちが子どもを育てるにあたって、援助の活動は必要不可欠になってくると思うので、自分たちがユーザーとしてプロダクトをつくれるという点は大きな要素だと思います。特に弊社は自社内で企画や開発、設計を全てできるので、当事者意識プラス自分たちの責任でものをつくれる点は大きいと思います。

技術的な要素で言うと、現在複数あるプロダクトを1つのプラットフォームにしていく予定なので、マイクロアーキテクチャや共通基盤化などの開発も行うようになるので、興味のあるエンジニアも増えてくるのではと思っています。

今後の事業方針・採用方針

今後の事業方針を教えてください。

事業方針は、メインで行っている子育て領域の網羅的なプラットフォームとして、DXを進める企業となり続け、プロダクトをつくっていくことです。

今後の採用方針も教えてください。

採用方針は、当事者意識を持って自分たちのプロダクトが世の中の価値になり、フィードバックとして子育て環境が良くなったというお声をいただくことを目的とし、面白いと思っていただける方が大事な部分ではありますが、何よりものづくりが楽しいと思っていただける方が最も大事だと思っています。自分がユーザーに喜んでもらえるものをつくりたいと思っている方を採用したいと思っています。


投稿者プロフィール

柳 恭平

テックゲート運営責任者。約3年間のフリーランスの経験をしてテックゲートに参画。営業、企画、マーケ、広報、エンジニア対応とマルチに対応。最近ではPythonを使った業務効率化する方法を習得中。

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