【株式会社ココペリ】森哲也氏,ココペリで達成できる社会貢献の大きさにワクワクしたのが入社の決め手!

2022年1月20日 掲載

この度、株式会社ココペリの森氏にインタビューさせていただきました。

プロフィール

森 哲也:株式会社ココペリ プロダクトマネージャー

新卒で楽天のDevOpsエンジニアとしてキャリアをスタートさせて、国内EC、海外ECを担当しコンテナプラットフォームをスクラッチでつくったり、インドにいって新しいチームを立ち上げたりマネージメント経験あり。

その後プロダクトマネージャーに転身してベンチャー、ファーストリテイリングへ転職して、Stylehint (CtoC新規サービス)、EC 価格計算、ユニクロIQ (チャットボット)を担当。

2020年12月1人目のPdMとして入社。

事業概要

事業概要を教えてください。

弊社の主力サービスは「Big Advance」という、中小企業向けSaaS型のクラウドサービスです。間にパートナーの金融機関を挟み、金融機関と一緒に中小企業にサービスを届けていくビジネススキームです。中小企業から月額の利用料をいただき、それをレベニューシェアという形で金融機関と我々で折半するサービスになっています。

 メインでは、8つの機能(図参照)を1つのワンパッケージとして提供しています。我々のミッションは、”中小企業をエンパワーしよう”ということもあり、実現のためビジネスマッチングや補助金・助成金、ホームページ機能、福利厚生などサービスを中小企業に提供しています。

画像引用元:https://bigadvance.jp/feature/

現在の全体のビジネス状況は82の金融機関と提携しており、約6万7千社の中小企業の会員様にサービスを提供している状況になっています。(※2021年12月時点)

昨年の12月に東証マザーズに上場した際、その当時は4万弱ぐらいの会員企業数でした。しかし、ここ1年で、6万7千社まで増えました。日本全国の地銀や信金をはじめとした地域金融機関と提携し、北は北海道、南は沖縄の中小企業にサービスを届けています。

以上が大まかな「Big Advance」のサービスの概要になります。

ありがとうございます。
今年の9月に新サービスの発表をされていると思いますが、詳細を教えてください。

BAファイナンスは、こちらは中小企業に小口融資を支援するサービスです。通常、金融機関が融資の打診を受けたときに、色々な情報をもとに融資の審査を行います。その審査の部分を我々がAIのモジュールを提供し、自動化するスキームになっています。
保証会社であるMG保証様が間に入っていただいて、金融機関と我々とMG保証様の3社間で中小企業に融資の機会を拡大するためのサービスになっています。
ファーストユーザーとして、九州の肥後銀行様と一緒にサービスを展開させていただいていて、9~11月で3カ月程度が経過いたしました。

御社のプロダクトを利用した金融機関の担当者は業務の工数を大幅に削減できると思いますが、どういった部分が主に削減できますでしょうか?

そうですね。融資の審査をするときに、参考にする情報は多岐にわたります。そういった情報は金融機関からいただいて、AIモジュールにデータを連携することにより審査の判定結果を出す流れになっています。我々だけでは審査を行うためのインプット情報が足りないため、金融機関から企業の情報をいただいて、それを掛け合わせて審査を行います。

これまでの金融機関の渉外担当の方は、中小企業のマッチングをアナログでやっていたと思いますが、御社のサービスではサービス利用をしている金融機関のクライアント同士がマッチングできるイメージで合ってますでしょうか?

まさにおっしゃる通りです。
我々がすごく大きな価値だと思っていることが、色々な金融機関をまたいだマッチングの実現です。実際に金融機関の担当者の方から、今までは商圏の中でのマッチングが多かったが、商圏をまたいでのマッチングができるようになっている点についてはテクノロジーで課題解決していると実感する部分だと言っていただけます。

おかげさまで、金融機関に引き合いをいただいて、大学と企業でのマッチングであったり、以前だと考えられないことが起こっていて正直驚いています。

地銀にとっても物凄く価値の高いサービスだと感じました。

最近中小企業庁の白書で金融機関も関わり方が変わってきていると目にしました。80年代は赤字経営している中小企業に融資するといったお金での繋がりでしたが、段々そのつながりが違う関係性を作っていく考え方に社会環境がシフトしているので、我々もそこの一端を担えているのではないかなと思っています。

リモートワーク導入のきっかけ

リモートワークを取り入れたきっかけを教えてください。

コロナ禍での緊急事態宣言のインパクトが大きく、そもそも人命にかかわるという状況だったと思います。その中で我々も従業員、従業員の家族の安全を担保し、尚且つ中小企業のお客様6万社抱えていますので、リスクは軽減した形でビジネスを推進することが重要でした。両方維持できるように、リモートワークを取り入れました。

仮にコロナの状況下でなくても、採用を加速させる点においてリモートワークは必須だと思います。我々はソフトウェアを作っておりますので、エンジニアをはじめ多様な働き方がトレンドになったりします。そこをしっかり抑えるという意味でも必要だと考えていて、最初の緊急事態宣言のあった2020年4月からリモートワークを本格的に導入したという経緯になっています。

ありがとうございます。
実際に導入してみていかがですか?マネジメントする上で難しい点はございましたか?

働き方の柔軟性を提供するという観点ではいい側面もありますが、
難しいポイントとしては、
メンバー1人1人に対する関わり方が、リモートワークによって減ると思うので、そこがマネジメントを行う上で難しいポイントだと考えています。

契約形態によってフルリモートや常駐勤務を
分けたりされるのでしょうか?

そのようなことはないです。正社員も業務委託の方もリモートで行っている人もいます。現在は、緊急事態宣言が明けたので、必要なタイミングがあれば、週に1,2回必要に応じて出社する機会もありますが、現在もリモートワーク中心です。

リモートワークの課題

リモートワーク導入で出た課題に対して取り組んでいることはありますか?

関わる機会をチームやプロジェクトでつくるという点においては、エンジニアチームでの朝会、プロダクトチームでも朝会の機会を設けています。
朝会では、1日1回チェックインという形で、当日の業務をメンバーに共有するなどの連携をはかることを趣旨として開催しています。

また私からはメンバーとの 1on1を週1や隔週で開催させていただいて、コミュニケーションをとるように心がけています。

加えて全社でOKRを導入しています。
OKRイベントとして週に1回 OKRプロジェクトチームでチェックイン、ウィンセッションを開催しています。
チェックインでは各メンバーより今週の目標などを共有し、
ウィンセッションでは、今週何をしたのかといったチームを労う会があるので、その場を活かし、コミュニケーションを最大化することを行っています。チームによってはカジュアルな会として賑やかに開催していることもあります。

メンバーによっては業務外の話も気軽にできる雑談する時間をつくっているということは聞いています。

コミュニケーションに重きをおいて色々取り組まれているのでしょうか?

そうですね。あとは、オンラインのミーティングツールだとちょっと気軽に話すのはハードルがあるという意見もあり、Slackの電話とか使っていますね。

開発環境

御社の開発環境を教えてください

インフラの環境は主にAWS、言語はPHPを使っています。フレームワークはLaravelに移行しようとしています。

あとは、golangを一部で使い始めています。意図として、複数の言語を利用できる組織およびサービスに合わせて最適な言語を使えるような柔軟性を担保したいと考えているためです。

フロントエンドの言語は、昨年にリプレイスを行い、Vue.jsとNuxt.jsに置き換えを行いました。データベースはPostgreSQLを利用しています。
監視ツールで申し上げると、Datadog / Sentry / CloudWatchを利用しています。

以上が弊社での開発環境です。

GoとPHPの組み合わせは珍しいと思いました。
なぜその2つを採用されているのでしょうか?

これらは採用市場と関わる部分があります。
我々も業界のトレンドを鑑みたとき、メガベンチャーでGolangを採用しているケースなどをよくみます。エンジニアの方に、新しい技術含めてチャンレンジができる環境であるということを知ってもらいたいという点があります。

また、今回のgolang利用の背景でいえば、一部のエンジニアからgolangの利用打診があり、それに答えたという側面もあります。大前提としてサービス特性にあわせた言語選定が重要だと考えていますが、同時に技術的なチャレンジも促進したいため現在の形となっています。

エンジニアファースト軸でのご判断ってことですね?

はい。そうなりますね。

エンジニアとの関わり方

PDMである森さんはエンジニアと、
どのように関わってこれらているのでしょうか?

そうですね。現在のポジションだとマネージャーとしての関わりが強いので、チーム間でのアウトプットの最大化に重きをおいていることが多いです。

1人のプロダクトマネージャーとしてエンジニアに向き合うときは、基本的には背中を預けるというのが私のスタンスです。エンジニア含めて対話の中でより良いものを作っていきたいと考えています。プロダクトマネージャーもエンジニアも役割でしかないって思っていますので、本音を言えばプロダクトマネージメントは組織のメンバー全員でやるものだと私は考えています。そういった意味で背中を預けることは大事にしています。ただ、ビジネス・事業戦略上で、やらなければいけないことがありますので、その際は必要な説明を行った上で推進してもらうということもあります。

状況によって関わり方は変わりますが、
個人的には技術的な負債がない中で、プロダクトをスケールさせ事業貢献していきたいという想いが強くあります。そのため、エンジニアの声をしっかりと聴くことを意識して動いています。

エンジニア採用の難しいところ

エンジニア採用で難しいと感じることはありますでしょうか?

やはり結構難しいです。人気職種のうちの1つということもあり、各社さんから引く手あまただと思います。日本でも有名なスタートアップやメガベンチャーの人気があります。
エンジニアにとって良い環境であることも多いため、候補者になる母数が少なくなることが1番難しく感じます。あとは我々のサービスの特性上、IT業界よりも金融業界でのプレゼンスが高いので、そういった観点からも母数の確保は難しいです。

応募自体は集まってらっしゃるんですか?

エージェントや媒体経由でお声がけしているところからの流入は幾らかありますが、まだまだ母数自体は増やして行く必要があると考えています。

入社後の成長について

御社に入社した場合、エンジニアさんはどんな風に成長できますか?

まず、圧倒的に成長できます。
私も昨年の12月に入ってちょうど1年になりますが、自分自身も成長を感じています。

私が入社して以降、特に上場してからの会社の変化が大きく、サービスが拡大していき、色々なことに対応していかないといけない状況でした。そういったタイミングで入社するエンジニアは、考えるべきことが多岐にわたり、大変ではありますがそれが他社にはない成長機会となると思います。成長フェーズの会社への参画、経験できることはすごく今後のキャリア形成においてメリットがあると思います。

先ほど言語やフレームワークの移行を計画しているとお話ししましたが、そういった意思決定に関われる機会は他社ではほとんどないと思っています。なぜなら、既に技術選定が済んでおり、決まっていることが多いためです。基盤のところで自分たちのサービスを1から考えられるというのはすごく大きな価値、経験だと思います。

中々こういった機会に巡り合えないため、これらをポジティブに捉えて、自分の力を試してみたいって思える野心的なエンジニアさんは弊社に非常に向いていると思います。

あとはビジネススキームによる強みがあり、プラットフォームを提供しているため、開発したサービスや機能がお客様に届けやすいというのも魅力だと思います。ただ開発して終わりではなく、それがどう使われ、お客様にとっての価値は何かまで見届ける環境はあると思います。また職種による役割はありますが、社内でチャレンジしたいことがあれば、手を挙げれば関われるというのも1つの魅力かと思います。

エンジニアさんにとってはすごくいい環境ですね。また御社のビジネスモデルはとても美しく、人的な営業リソースを必要以上に割くことなく、プロダクトが広まっているように聞こえますが、その点はいかがでしょうか?

そうですね。営業チームがたくさんいるわけではないですが、「Big Advance」を導入してもらうために、金融機関とお話する機会いただいたり、導入後に金融機関との関係性を構築し、今後の事業方針の研修やトレーニングなど取り組ませていただいています。

今後の事業方針・採用方針

今後の事業方針を教えてください。

事業方針でいうと、「Big Advance」を中心にまず”顧客基盤”をしっかりと拡大していくっていうところが大きいところですね。足元だと100金融機関とパートナーシップを結ぶことや中小企業15万社と連携していくことです。プロダクトやサービスの方向性は、これまで「Big Advance」の自社開発を中心にサービス提供をしているので、機能改善は続けていきます。

加えて、冒頭で申し上げたBAファイナンスなど他サービスとのクロスセルで”自社サービスの連携を強化”していくことを考えています。

3点目として、
”外部サービスとの連携を強化”していきたいと考えています。
その背景は、顧客基盤の拡大にともないニーズの多様化という課題が顕在化してきました。

多様なニーズにお答えしていくためには、
我々だけの自社開発だけではどうしてもお客様を満足させられないところもあり、外部サービスの提供事業者と連携強化していきたいと考えています。

これらの3点を大きな事業方針として掲げています。

今後の採用方針も教えてください。

採用方針と事業方針っていうのは、連動しているところがあると思います。事業方針を実現するために採用は全方位で強化していきます。

プロダクトチームでいえば、
現状プロダクトマネージが5名体制になっているので、フロントエンド / バックエンド / QA / インフラ などのエンジニア採用を強化しています。

また、自社で新たなサービス開発を進めていくためのエンジニアも積極的に採用していきたいと考えています。

これらの領域での人員採用を強化していき、
事業方針に沿った形でプロダクト開発が推進できればと考えています。


会社HP:株式会社ココペリ (kokopelli-inc.com)


投稿者プロフィール

柳 恭平

テックゲート運営責任者。約3年間のフリーランスの経験をしてテックゲートに参画。営業,企画,マーケ,広報,エンジニア対応とマルチに対応。最近ではPythonを使った業務効率化する方法を習得中。

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