2021のトレンド!?Armについて徹底解説

Armトレンド技術開発環境

2021年3月26日 掲載

2021年、世界を席巻するのではないかと言われているのがArmです。

そもそもArmとは、どのようなものなのでしょうか?

また、ArmとGAFAはどのような関係性を築いているのでしょうか?

Armの概要とArmが2021年のトレンドになりうる理由を解説します。

さらにArmのトレンドに乗るためには何をしたら良いか、説明していきたいと思います。

2021年のトレンド技術となりうるArmとは?

Armは2021年のトレンド技術になるとまで言われています。

なぜそこまで言われているのか、次の項目から詳しくみていきましょう。

Armは劇的にシェアを伸ばしているCPUメーカー

ArmはCPUを開発しているメーカーを差しています。

ArmのCPUは今指数関数的にシェアを伸ばしています。

またArmはソフトバンクが2016年に買収したことでも有名ですね。

その後2020年の9月には、アメリカの半導体メーカーであるNVIDIAに売却しました。

Armはパソコンだけでなく、スマホやIoT家電に多く搭載されているのが特徴です。

インテルなどの代表的なCPUに比べ、消費電力が小さくてエコなのがメリットです。

Arm製品は圧倒的なマーケットシェアを誇る

Arm製品は既に圧倒的なマーケットシェアを誇っています。

特にスマートフォン市場やIoT機器市場では90%のシェアを占めています。

また、他のIT機器を含めた全市場でも、34%のシェアを占めています。

売上高は2300億ドルにまで達しています。

参考:Arm Limited Roadshow SlidesQ1 2020(11~12枚目)

Arm CPUは日常生活で使われている製品の多くに内蔵されています。

パソコンだけでなくたとえば

・スマートフォン

・タブレットPC

・Wi-Fiルーター

・自動運転の自動車

・白物家電

などの製品に使われています。

Arm CPUは消費電力が少ない上に小型のため、どんな機器にも導入が可能です。

私達が普段使っているスマホにも、ArmCPUが搭載されています。

Arm製品は身近な存在なのです。

なぜ2021年にArmはトレンドとなるのか

ここまでArm CPUとはどういったものか解説してきました。

それではなぜ、2021年Armはトレンドとなるのでしょうか?

それには様々な理由があるのです。

1つ1つの理由について次の項目から詳しく解説しましょう。

「Arm Flexible access」の提供

Armでは、Arm Flexible accessというサービスを提供しています。

Arm Frexible accessとは、半導体などの様々なデバイスを利用する際、開発段階ではなく生産段階でライセンス料を支払う仕組みのこと。

つまり、開発段階では利用料金が一切かからず無料で使用が可能なのです。

このようなサービスがあるため、企業はArm IPをとりあえず試してみる、といったことができます。

更にArmは新しく、Arm Flexible Access for Startupsというものも導入しました。

これは、出資総額が500万ドル以下のアーリーステージのスタートアップ企業は、無料でArm Frexible accessが利用できる、というもの。

素晴らしいアイデアはあるがお金のないスタートアップ企業も、リスクを抑えながら半導体の開発ができます。

ただしEntryパッケージのみの提供となっている点には注意です。

「Arm Architecture」の開発

Armでは、Arm ArchitectureというCPUを独自で開発しています。

Arm Architectureは消費全力を抑えることを目的としており、回路がシンプルなのが特徴です。

IoTデバイスなど、比較的小型のデバイス向けに開発されました。

また、CPUのコア部分に関して、Arm製品間に互換性があります。

拡張機能が多く備わっているため、用途に応じて必要な機能だけを導入することが可能です。

AmazonのサーバーでArmが推奨されている

Amazonが提供するAWSは、世界で最も使われているクラウドサーバーです。

そんなAWSでは、ArmCPUが搭載されたサーバーも利用できます。

Amazonの担当者は、ArmCPUが搭載されたAWSサーバーへの切り替えを推奨してくるようです。

実際、IntelのCPUからArmCPUに切り替えると、今までの20~30%、数百万円のコスト削減が可能と言われています。

ただし、昨年9月に発表されたことのため、まだ最新テータには反映されていません。

とはいえ、ただ切り替えるだけでコスト削減できるなら、切り替えない手はないでしょう。

このように、ArmCPUの優秀さはAmazonも認めており、2021年にはArmCPUのシェアが圧倒的に伸びると言われています。

【SNS】

2020年、Appleが初めてArmのCPUを搭載

Amazon同様「GAFA」の1つであるAppleも、ArmのCPUの優秀さを認めています。

2020年11月に、初めてArmのCPUを搭載した「Apple M1」をAppleは発表しました。

M1はIntelが搭載されたMacよりも、2倍の性能を発揮すると言われています。

また、消音など快適な使用が可能です。

M1は省電力シリコンとしては世界最速、ワットあたりの性能は世界最高と言われており、それを裏付けるデータもあります。

M1のCPUは8コア構成であり、約25,000スレッドを一度に処理することが可能です。

コア1つでの性能は全Macの中でトップです。

コア全部での性能でも上位であり、これより上はMac Proなどの一般向け以外のパソコンばかりです。

AppleがArmCPUを搭載したMacを発表したのは、大きなことでしょう。

【SNS】

ArmのCPUはAl開発に使用されている

ArmのCPUは省電力で素早い処理が可能なため、人工知能開発にも使用されています。

また、機械学習に特化したパフォーマンス拡張を2019年にリリースし、注目を集めています。

人工知能が世の中に革新をもたらすと言われている技術であることは、ご存知の方がほとんどでしょう。

人工知能開発に対する投資額は、2024年までに2倍になることが予想されています。

参考:https://www.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prUS46794720

人工知能分野でも活躍することで、2021年度からArmのCPUはさらに売り上げを伸ばすでしょう。

2020年、MicrosoftがArm CPUの導入を決定

つい最近の出来事ですが、2020年の12月にMicrosoftがArm CPUの導入を決定しました。

自社のクラウドサーバーや自社PCに搭載するCPUを、Arm architectureに従い自社製のものとするようです。

今までMicrosoftはIntelCPUを使っており、インテルと同盟を結んでいるとまで言われていたので、この発表は世界に衝撃を与えました。

Amazon、Apple、そしてMicrosoftがArm CPUを推しており、更にArm CPUはAI開発でも使われる。

これが、2021年以降Armがトレンドとなる理由です。

Armのトレンドに乗るにはどうしたらいいのか?

ここまで読んで、Armのトレンドに自分も乗りたいと思った方もいるでしょう。

そこでArmのトレンドに乗るための具体的方法を紹介します。

ArmCPUが使用されている製品を購入する

Armのトレンドに乗る最も簡単な方法は、ArmCPUが使用されている製品を購入することです。

たとえば、今使っているパソコンをApple M1に切り替えたり、クラウドサーバーをArmCPUが搭載されたAWSサーバーに切り替えてみたり、など。

実際に使ってみれば、ArmCPUがいかにコスト削減面やパフォーマンス向上の面において優れているか、分かるでしょう。

作業効率が上がるだけでなく消費電力が抑えられるなど、様々な恩恵を享受できるはずですよ。

親会社であるNvidia社の株を購入する

Armのトレンドに乗るなら、アメリカの半導体メーカーのNvidia社の株を購入するのも良いでしょう。

2020年9月にソフトバンクがArmをNvidiaに売却したため、現在のArmの親会社はNvidiaとなっています。

Nvidiaは事業も安定しており、コロナ禍があったにも関わらず、株価が順調に上昇しています。

Arm採用企業の増加も考慮する限り、しばらくは株価が下落しないと考えられます。

ただ、あくまでも親会社の株であるため、今後どうなるかは分かりません。

Nvidiaの株を買うなら、ArmだけでなくNvidiaの市場動向も常に確認し、様々な情報にアンテナを張るべきでしょう。

たとえば、Nvidiaの他の部門の業績を確認するなどです。

【SNS】

まとめ

本記事では、2021年のトレンドになると言われているArmについて解説しました。

本記事で解説したことは、以下の3つに集約されます。

・Armは超高性能CPUを開発するイギリスの半導体メーカー

・ArmはGAFAやマイクロソフトに採用され、シェアが急増している

・Arm製品やArm関連株を購入してみてもいいかもしれない

ArmAPUは今後更にシェアを伸ばすことが予想されます。

GAFAやマイクロソフトが採用を開始したのは大きな出来事と言えます。

今後Armがどのような成長を遂げていくのか、目が離せませんね。

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